再開発で様相が変わろうとしている新宿西口。その一角に、昔からあんまり姿が変わらない繁華街がある。ヨドバシカメラを抜けて二番街通りを過ぎ三番街通りを折れ曲がり、少し薄暗い路地を入ったところに「トンカツの店 豚珍館」はある。
想像通り期待通りのロースカツの安心感
煤けたビルの雰囲気は昭和の面影を残しているようで、懐かしい感じに期待が高まる。この入れ替わりが激しい新宿の裏路地で生き残っている「昔ながら」のお店に外れがあるとは思えないからだ。

昼時を少しまわっていたのだけれど、店内はほぼ満席。ウェイターさんに案内された座席にすぽっと収まりメニューを一瞥。とんかつだけでなく様々な品が並んでいて賑やかでわくわくする。初めてのお店なので「ロースかつ定食」を素早く注文。
驚いたことに、注文してからさほど時間を待たずに定食が運ばれてきた。はやい、はやすぎる。なるほど、とんかつは時間のかからない高温揚げなのか衣の褐色が濃い。それにしても早すぎるので注文前から揚げていたんじゃないかと思うほど。「こういうサービス」が生き残りに繋がる気風なのかもしれない。

まずは何もつけずに一口食べてみる。うん、こいつは見た目通りソースをだぼだぼかけていいやつですねはい。流行りの低温揚げで質重視などどこ吹く風の「昔ながら」の安心できるロースカツの味。たぶんずーっとこの味で営業してきたんだろうなあ。
ソースは甘口と辛口の2種類があって、試しに辛口にしてみたらけっこうこれが辛い。苦手な人は甘口をかけるといいと思います。お店に入る前からの期待通りいかにもなロースカツに満足した新宿西口の昼過ぎのひとときなのでした。

