手もみラーメン 十八番「ワンタンメンと半餃子」

近所の中華料理屋さんのラーメンというジャンルがあるじゃないですか。アレです。

この街に帰ってきたと思う懐かしさと安心感

澄んだスープから繰り出される旨味のファーストインパクトが強烈。醤油ラーメンだけど、塩ラーメンと思うほど雑味がない。うま味調味料らしさがやや立ちベースに不足を感じるんだけど、これはマイナスというよりはそーいう演出のように思う。麺や具とのバランスがいいので。

系統としては中華料理屋ラーメンの進化した先にある一杯というべきで、ニラ、メンマ、肉、麺と、それぞれを個別に味変しながら楽しめるために削った工夫と感じる。

麺は多加水のつるりとしたストレート麺でそれ自体の香りや味は感じないのだけれど、スープと組み合わさることで完成している感があって、麺が主張しすぎないことで丼が濁らず最後まで楽しめる。

普通ゆで卵はスープを濁す要因になりがちだけど、1/4カットにしてあってするりと飲むように食べられ、小さいのに具材としての存在感があるのは驚き。

煮豚は味付け薄め。素直に豚の旨みが伝わる肉の質の高さが窺え、やはりこれもスープとの組み合わせに工夫がある仕立てに思う。

しゅっと啜れるワンタンも全体のバランスを崩さない雲呑としての役割を演じていてラーメンの完成度に邪魔をせず、これはこのお店にきたらぜひ付け足したいトッピングと思う。

具材として僅かに挽肉が入っていて、これも名脇役。スープはカウンターに置かれた生姜で補うことで、水道橋の銘店さぶちゃんを思い出させる優しい生姜風味になり、どこかのタイミングで付け加えるのをおすすめしたい。

やや大ぶりの餃子は具が透き通って見える黄色味がかった薄皮だがもちっとした食感で、薄く見えるのは油をよく吸っているからか。肉と野菜と油のねっとりとした旨さがあるが、単独で食べるよりタレをつけて補いたくなる。ぜひ足したい。

なんというか、美味しいとかそういうの以前に、こういうお店がある街っていいよなあって感じるお店だと思います。客を気遣うような亭主のやさしく力強い掛け声とともに、この一杯を味わって帰宅できる幸せを噛み締めたいというような、そんなお店です。

「手もみらーめん 十八番」の店舗情報

項目情報
店舗名手もみラーメン 十八番
電話番号03-3393-3545
住所〒167-0043 東京都杉並区上荻1-4-10
Webサイト--
営業情報月曜日~土曜日
18時00分~0時30分
日曜日
18時00分~23時30分
お会計1150 円
好み★★★☆☆