人の好みの差は大きくて、本当に美味しいと思っても人によってはそうでもないと感じることもままあるとおもう。好みはその人の人生の積み重ねだから。それでもいい。本当に美味しかったという記録を今日は残したい。
麺茹でガチ勢の実力派

何が美味しいかって言うと、麺。びっくりする。
平打ちの太麺で僅かに揉み縮れがある。舌触りは奇妙にぬるりとしてスープを絡め、油でコートされてするっと流れる。飲み物。太麺だけど芯まで完全に火が通って、噛みごたえはむっちむち。
香りは僅かに甘い。

この麺の秘密は茹で方と思う。
大釜で茹でて平ざるで湯切り。ここまでは珍しくないんだけど、予備のお湯を別の大鍋に用意していて頻繁に替えている。
茹で加減は麺を触らず湯温のみで調整。これで綺麗に打ち粉が落ち臭みが消える。
そして湯切りはたった1回、しかも軽く。えっそれでいいの!

食べてみると恐るべき解像度でスープの香りを含んで滑らかに喉をすべる官能的な舌触りの麺になっちゃう。
これ、革命的なのでは……?
スープは燕系の煮干し清湯でパンチは見た目のあぶらっぽさに反して控えめ。アクセントに細切りの柚子がエグみとバランス。油膜は厚めで主張は薄い。
この組み合わせが活きてくるんです。
なんでかというと麺の茹で具合がキレてるので最後までスープが濁りにくく油膜で温度と香りが逃げない。なので麺をゆっくり味わえる。うっかり麺だけ先に全部たべてしまった。
そこで思い立って麺だけ「特盛」の値段でおかわりさせてもらった。ここで確変。ラーメンなのにスープが活きてるのでつけ麺として成立(笑)。

つけ麺にすることで淡口の麺の香りと味が純度MAXで楽しめるうえに、決して濃い目とはいえないスープが麺を引き立てまくる、なにこれぇェェェちょううまいですよいったい何が始まるっていうんですっていったらもう第三次世界大戦しかありえないわけですよね。っていうかもうこれ完全に新しいジャンルでは?
なんなら替え玉もそのまま全部食べちゃって、ラストは半ライスまで投入してラーメンライスですよ。もちろんこの時点でもスープは活きてる。どういうことだよ……幸せすぎるだろ。
ごちそうさまでした。
これも好みのハナシですが、個人的には注文時に聞かれる脂の量は増やさないほうがいいです。でもこれは完全に好みの問題。これはこれ。
たったひとつ残念なことは、丼が金属製なこと。スープを直接飲もうとするとどうしても金属の口当たりがある。だからスープはレンゲでいただきます。
あと、何度か通ううちにチャーシューが炙った肩ロースに変更。以前より美味しくなりました。


