ラーメン二郎 目黒店「小ラーメン」

ラーメン二郎 目黒店は、二郎が最初にのれん分けしたお店で店主の若林さんは慶應義塾大学の応援団出身、そしてもっとも本店の遺伝子を濃くつたえているお店でもある。実はぼく個人的にも実家が隣だったこともあって目黒店で働いていたことがあり、二郎といえば本店よりも目黒店という思い出補正が強く、今でもことあるごとに通っているお店でもある。久しぶりに目黒店に行ってきたのでレビューしてみたい。

本当の二郎はクリアなでガツンと醤油とぶたの効いたスープ

目黒店の行列はだいたい30人くらいなことが多い。この日もだいたいそれくらい。他の二郎より量が少なめなこともあってか回転率もまあまあはやく待っていたのは正味1時間ほど。ふわーっと香ってくる二郎臭がどこの二郎よりも仕込みの美味しさをぎゅっと圧縮していると感じるのも目黒店の特徴。

目黒店はつい最近まで「小ラーメン」を500円で提供していた。信じられない安さで、二郎は腹をすかせた学生のためのラーメンという伝統を守っている。600円でも安すぎですね。

目黒店は注文を伝えるのタイミングが並んでいる最中に店主のジェスチャーだったりして少しわかりにくい。ヤサイを増やしたりニンニクを乗せたりなどの「トッピング」を聞くタイミングも店主の調理をよく見ていないと見逃しが起こり得る。おしゃべりに夢中になっていたりということがなきよう。

この日は「ヤサイ少なめ、ニンニク少し」と伝えた。ご無沙汰です! と挨拶。「ありがとね」と店主。聞いた注文を聞いたふりしてヤサイもニンニクも、それどころか麺をどかどかと盛り始める。知己の間柄だとこのように注文は無視され、それどころか「かわいがり」が発生する。

これのどこが少なめだ(笑)。大ラーメン並の分量、ヤサイもニンニクも大盛り……めちゃくちゃである。

目黒店の麺は幅広ながら少し薄めで歯ごたえは少し柔らかめながらパツンとしたもの。よく揉まれているため縮れが強く、それでいて太麺なので若干つかみにくい。小ラーメンのちいさな丼に大ラーメンの分量の麺が入っているため湯切りしきれなかった茹で湯がスープに混ざり薄めになってしまっているので、卓上のカエシ(肉を漬け込んだ醤油のことです)を自分でかけてやっと普通の味わいになった。

目黒のスープは「とんこつ醤油」ではなく「醤油とんこつ」といえるくらいクリアなスープであっさりしている。スープ表面の脂が麺に旨味を絡めるのだけれど、麺が多すぎて脂が足りない(笑)!

ぶたはソリッドでシンプル。よくカエシに浸かっていて味が染み渡っている。ぶたも多めだよなあこれ……。明らかに丼内のバランスを崩しているのだが喰ってみろと言われたのがこれなので仕方なく食べ進める。極上のスープに大盛り麺、ある意味しあわせっちゃあ幸せなんだけども、バランスは大事。そもそも茹で湯が混ざりにくい「少なめ」の方が美味しいんだからさあというのが働いていた頃に賄いで食べていたテッパンだった。

二郎は「少なめ」おすすめですよ。

「ごちそうさま、美味しかったです」

「おかわりいる?」

「いりません(笑)」

「ラーメン二郎 目黒店」の店舗情報

項目情報
店舗名ラーメン二郎 目黒店
電話番号03-3793-2785
住所〒153-0063 東京都目黒区目黒3-7-2
Webサイトhttps://ramen-jiro-pc3.com/meguro/
営業情報11時00分~16時00分
18時00分~23時00分
お会計600 円
好み★★★★★